豆知識(京田辺の野菜や特産物)

こだわり

一休寺納豆

一休寺納豆は大徳寺納豆のように、糸を引かない塩納豆です。一休寺や薪地区を代表とする京田辺市で造られています。お土産としても好まれ、少量を熱御飯と一緒に食べると美味しいです。
京田辺には、竹林が数多く点在し、良質の土のおかげで、やわらかくて美味しい筍が収穫されます。若竹の吸物などにも良く合います。

田辺茄子

京田辺市は茄子の栽培が昔から盛んで、田辺茄子の名称で良質の茄子が収穫されます。

京田辺は、山城の筍の産地で知られています。甘く軟らかい、良質のものが取れます。朝掘りの筍は格別です。

その他京都の野菜や特産物

聖護院ダイコン

昔は長大根だったものが、大きく真ん丸になった聖護院だいこんは、尾張の国から奉納された大根を、京都の聖護院近辺で栽培するうちに、丸い大根になったそうです。
甘味が多く、長時間炊いても煮崩れせず、軟らかなとろけるような味わいになります。
8〜9月に栽培し年末に収穫します

壬生菜

9月頃に栽培し、11〜3月に収穫します。京漬物の中で千枚漬けに添えられることが多い。
もともと水菜の変異種として壬生地方で栽培されたものが壬生菜となりました。
葉が細長くべたっとした形をしています。すこし辛子の香りがありますが、ビタミンCや食物繊維が豊富です。
油揚げとの煮物や、和え物など用途が豊富です。

賀茂なす

北区上賀茂が特産で、でんがくや煮物に利用されます。上賀茂の人たちによって、大切に育てられてきました。なすの中で最も風格と味わいを持ち、ガクの下が真っ白で、ずっしりと重いことが特徴です。
茄子は昔から縁起の良いものとされてきましたが、「ナス」は「成す」をかけ、物事を成し遂げるという言い伝えであったようです。
栽培の方法は普通のは他のなすと同じです

鹿ケ谷カボチャ

瓢箪型のかぼちゃで、栽培方法は他の夏の野菜と同じです。
元東山区粟田口の人が津軽地方から持ち帰り、京都の鹿ケ谷の農家に持って行ったことから栽培が始まりました。
安楽寺の「かぼちゃ供養」は、約300年間今も続いています。
明治時代は、京都のかぼちゃのほとんどが鹿ヶ谷かぼちゃでしたが、現在では綾部市で取れるものが多いそうですいます。
かぼちゃはビタミンEを多く含み、体の細胞の老化を防ぎ若さを保つために役立ちます。
成分にはリノレン酸が多く、成人病の予防に効果があります。

堀川牛蒡

松の根っこのような牛蒡で、太さ8cm長さ60cm中に肉等を詰め煮込ことが一般的です。
昔は、ゴミの一つとして捨てられたゴボウが巨大なゴボウに生長し、現在のような太くなったのが堀川ごぼうだそうです。
2月から栽培し、12月に収穫します。軟らかく、味が中まで沁みわたります。
成分には、ビタミンCやミネラルが豊富で、血液を浄化する作用もあります。

伏見とうがらし

焼き物、炒め物、煮物など実だけではなく葉っぱまで佃煮にして食べます。
成分は食物繊維、カルシウム、ビタミンCなどが含まれており精力増強や、夏ばてに良いそうです。
昔から、伏見近辺を中心に栽培され、とうがらしの中では最も細長く15〜20cm位になります。「ひもとう」とも言われています。

金時にんじん

色が良く、日本料理、京料理には重宝します。軟らかくかつ芯まで真っ赤であり、金時にんじんの紅は、リコピンを多く含み、最近特にガンを予防する効果が高いようです。
金時人参は栽培しにくく、多く種をまき、間引いていきます。間引き菜も「にんじん葉」として売られています。
「京にんじん」ともいわれていますが、生産地は京都ではなく、京野菜とは言えないかもしれません。
にんじんはビタミンA(特にカロチン)を多く含み、皮膚や肌荒れに効果があります。目や胃腸などの粘膜にも良く、丈夫な体を作ります。